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メカニカルキーボードに飲み物をこぼした時の対処方法

デスク作業などでメカニカルキーボードを使っていると、結構良い頻度で起こり得るのが「キーボードに飲み物をこぼす」というトラブル。今回は、不幸にもメカニカルキーボードに飲み物をこぼしてしまった場合の対処方法をご紹介します。

真っ先に電源を切る

メカニカルキーボードに飲み物をこぼしてしまったら、まず真っ先にやるべきは電源を切ることです。これは、通電しているとメカニカルスイッチや管理基盤がショートしてしまうからです。

本体にバッテリーを内蔵している、もしくは電池を入れているメカニカルキーボードは電源をオフにします。無線式はほぼ全てこれにあたります。

バッテリーなどの電源を内蔵していないメカニカルキーボードであれば、PCなどの給電している機器からUSBケーブルを外して、給電を停止しましょう。

ここを素早く行えるかどうかで、メカニカルキーボードを救えるかが決まってきます。

また、「大丈夫かな?壊れたかな?」と心配になってしまう気持ちはわかりますが、後述する対処が確実に出来たと思うまでは、「絶対に通電しない」というのも大事なポイントです。

電源を切ったあとは、こぼした飲み物によって対処が異なる

水をこぼした場合

こぼした飲み物が水の場合は、電源を切ってしっかりと乾燥させれば、基本的には問題ありません。

乾かす際は自然乾燥でも良いですが、自然乾燥の場合、スイッチやキーボード内部に水分の残ってしまう可能性があるので、こぼしたメカニカルキーボードをシリカゲルなどの乾燥剤と一緒にジップロックなどに入れて、暖かい部屋で保存して水分を吸収させましょう。

徹底的に水分を飛ばしたいのであれば、キースイッチを全部外して、エアダスターなどで水分を吹き飛ばします。基盤内部やスイッチ内部まで飛ばすことは出来ないので、ヒーターの前で乾かす、天日干しをするなどをして、乾燥を促しましょう。

水以外の飲み物をこぼした場合

厄介なのが水以外の飲み物、ジュースやコーヒーなどをこぼしてしまった場合です。

基盤やスイッチに水がかかった場合は、水は蒸発してしまえば基盤への影響は少ないですが、ジュースやコーヒーなどは乾くことで結晶が残る可能性があります。この結晶が、基盤をショートさせる原因になり得ます。

そのため、水以外の飲み物をこぼしてしまった場合は、基本的には基盤やスイッチの洗浄を行います。

無水エタノールで洗浄をする

電子機器は水分に弱いですが、それは通電した際にショートしてしまうからです。通電していないなら理論上は飲み物をこぼしたキーボードを水洗いしても問題ありませんが、100%水分を飛ばすことが難しいため、通常は無水エタノールで洗浄をします。

無水エタノールはその名の通り水分を含まないアルコールで、消毒用アルコールなどと違って水分がないため安心して電子機器の洗浄に使うことが出来ます。

三協化学 電子部品洗浄剤F-1 無水エタノール

この時に、こぼした飲み物が残らないようにしっかりと洗浄をしましょう。残っていると、乾いた後に結晶として基盤に残ってしまう可能性が出てきます。

最低でも丸一日、安全を考えるなら1週間くらいは使わないで乾燥させよう

洗浄が終わったキーボードは修理が出来ているかが気になってすぐに通電したくなってしまいますが、その気持ちをグッと抑えて、最低でも1日、出来れば1週間ほど使わないで乾燥させるようにしましょう。

しっかりと乾燥できたと思ったら、通電をして全てのキーが使えるかをチェックします。メカニカルキーボードの場合、メイン基盤が故障していなければ、キースイッチ単体の問題になるので、最悪効かないキーがあっても、キースイッチを交換することは可能です。

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