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キーボードの「アンチゴースト機能」とは?

ゲーミングキーボードで搭載モデルが増えてきている「アンチゴースト機能」について解説。メリットやデメリットについても。

複数キーの同時押すを正確に検出する「アンチゴースト機能」

キーボードのアンチゴースト機能は、同時に複数のキーを押しても、キーボードが正確に入力を検出できる機能です。

一般的なキーボードでは、特定の複数のキーを同時に押すと押してはいないキーが認識されてしまうことがあります。これらは「ゴースト入力」と呼ばれます。

「ゴースト入力」はキーボードの回路設計などに関連して発生します。特にキーボード上で物理的に隣接したキーが同時に押された場合に起こりやすいとされています。

例えば、キーボードの端にあるキー(CtrlやShiftなど)は、ショートカットで同時押しをすることが多く、他のキーと比べて接点が密集しているため、ゴースト入力が発生しやすいと言われています。

「アンチゴースト機能」を搭載したキーボードは、こうしたキーの組み合わせでもゴースト入力が発生しないように設計されています。

「アンチゴースト機能」のメリット

「アンチゴースト機能」搭載キーボードを使う最大のメリットはキー入力の正確性が担保されるところでしょう。

ゲームプレイやプログラミングなどの高速タイピングや同時押しが多数発生する使い方では、「アンチゴースト機能」によってゴースト入力が発生しないというのは精神的なアドバンテージになります。

アンチゴースト機能はこうしたシーンでアドバンテージを得ることができる機能と言えます。

「アンチゴースト機能」のデメリット

「アンチゴースト機能」搭載キーボードのデメリットは「価格」と「メリットを享受できるシーンが少ない」という点でしょう。

価格面では、アンチゴースト機能を搭載するキーボードは、メカニカルキーボードの中でもミドルグレード以上のものがメインになるため、キーボードとしてはやや高額です。

そうした高額なキーボードを使う割に、一般的なPC用途、例えば文章作成やネットを使うくらいではそもそもゴースト入力が発生することがあまりなく、メリットを体感できません。

その意味では、ゲームやプログラミングなどの正確性が重要な用途以外ではメリットを感じにくいのがデメリットです。

アンチゴースト機能とNキーロールオーバーの違い

「同時押しを正しく検出する」という意味では、アンチゴースト機能と似た機能でNキーロールオーバーがあります。

両者は、似ていますが異なる概念です。

アンチゴースト機能は、同時に押されたキーが「誤入力なく、正しく認識される」ことを保証する機能であり、Nキーロールオーバーは、「同時に押された任意の数のキーを正しく処理する」能力を表します。

どちらもゲーミングシーンでは重要な要素となってきていて、アンチゴースト機能とNキーロールオーバーは同時に搭載されるケースが多くなってきています。