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マクロ機能付きキーボードのメリットと便利な使い方

PCゲーミングシーンではポピュラーになりつつあるマクロ機能。マクロ機能付きキーボードのメリットと便利な使い方をまとめました。

キーボードのマクロ機能とは?

コンピュータではマクロ機能とは「特定の処理を自動操作させること」を指します。通常コンピュータではプログラミングをすることで自動操作をさせますが、マクロはプログラムほど大掛かりではないけど、定期的に行う操作を自動化することで、作業効率をアップさせる仕組みです。

キーボードにおけるマクロ機能は、「特定のキーのコンビネーションを入力させるショートカット」に近いもので、毎回行うキー操作をマクロ設定しておくことで、キー入力回数を減らすことが出来ます。

キーボードのマクロ機能のメリット

キーボードは入力装置ですから、マクロを使うことで「入力する=タイピングする」作業を効率化・高速化出来ます。

キー入力を簡易化して作業効率アップ

仕事や作業における定期的な操作がある場合、毎回使うキー入力操作をマクロ設定をすることで、入力回数を減らしたり、キー入力をしやすくすることが出来ます。

例えば、ある機能を呼び出すのにアプリ側で「Ctrl + Shift + Alt + S」というショートカットが設定されていたとします。このショートカットはアプリ側でショートカットキーを変更することも可能ですが、ショートカットがたくさん設定してあるアプリの場合、ショートカットのバッティングが発生してしまいます。

マクロ機能を使って「メニューキー」を「Ctrl + Shift + Alt + S」にアサインすれば、2つのキーを押すだけで同じショートカットを呼び出すことが出来、キー入力が非常に楽になります。

その他にも、例えばRazerのキーボードは「Razer Synapse」という専用アプリを使うことで、特定のアプリごとにショートカットが与えられていない操作にショートカットを設定することも可能です。

この辺りはRazerの強みでもあり、多くのユーザーから支持される理由でも逢えります。

マクロ機能でキー入力を高速化

コンピュータとのインターフェースであるキーボードは、当然入力が速いほど作業の高速化が可能です。

ゲーミングシーンでは、キー入力の速さが勝敗を分けますし、文字を多く打つ作業をする方(執筆家やプログラマーの方など)はキー入力が速い方が作業が速く完了出来ます。

キー入力の高速化はタイピング技術を向上させるのが一番ですが、マクロを使うことでさらに高速化が可能です。

例えば、ゲームで特定のアクションをさせるのに「S -> F -> T」という順番のキー入力が合った場合、人間が順番にタイピングするとどうしても速さに限界があります。しかし、マクロであればプログラムと同じですので、0.0001秒などの人間の限界を超えたスピードでタイピングさせることも可能になります。

その他にも、自分の特定のアクションの流れ(Aという動作の後にBという動作をさせて、Cという動作をする、など)をマクロで設定しておくことで、自分だけのアクションをキー入力で一発で呼び出すことも可能になるわけです。

キーボードのマクロ機能の便利な使い方

定期的に行うキー操作を設定しよう

マクロ機能は「ゲーム用」と思われがちですが、実は普段使いにこそ力を発揮します。

マクロ機能はいわば簡単なプログラムです。プログラム界隈では「DRY (Do not Repeat Yourself)」という考えがあります。自分自身のやった同じことは繰り返すな(つまり、次回からはコンピューターにやらせろ)という意味です。

同じことがキーボードのマクロ機能にも言えます。

作業をしている際、どうしても同じキー入力動作が発生することがあります。「そんなに回数ないし、マクロの設定をするよりも打つ方が速い」と思いがちですが、同じ動作を週に5日10回行うとすると、年間で2,500回以上も同じ操作をしているわけです。

仮にその操作に5秒かかっているとしたら、マクロを使って1秒の操作にできれば年間で「4秒 * 5日 * 10回 * 52週 = 166分」の時間を短縮できます。

こうした作業が10個、20個と増えていくと、多くの時間を短縮することが出来ます。

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