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無線式のキーボードの接続種類はどんなものがある?

受信側とつなぐケーブルがなくスッキリとした環境で使えることから定番となった無線式のキーボード。実はいろんな種類の接続種類があります。それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。

無線式といっても種類は様々

無線式のキーボードと一言に言っても、接続方式は様々です。

大きく分けると、下記の3つに分かれます。

  1. USBドングル(2.4Ghz無線)
  2. Bluetooth
  3. 専用方式

現在の主流はBluetoothで、USBドングル(2.4Ghz無線)、専用方式の順になるでしょう。

Bluetoothにも種類がある

一言にBluetoothと言っても、こちらも実は種類があります。キーボードの接続方式でいうと、BluetoothとBluetooth LE(Low Energy)に分かれます。

Bluetooth方式のキーボードであれば、ほとんどのノートPC、スマホなどに接続が可能ですが、Bluetooth LE方式のキーボードは、受信側もBluetooth LEに対応している必要があります。

Bluetooth LEに対応していないと、Bluetooth接続一覧に表示されなかったり、接続が出来ても不安定になることがあります。

ここ数年で発売されたスマホ、タブレット、ノートPCはほとんどがBluetooth LEに対応しているので問題ないことが多いですが、古い機種やUSBのBluetoothアダプタを使っている場合は、Bluetooth LEに対応しているかを、キーボードを購入する前にチェックしましょう。

USBドングル(2.4Ghz無線)は1:1

Bluetoothはどんな機器でもペアが可能ですが、USBドングル(2.4Ghz無線)式のキーボードは、基本的にUSBなどのドングルと無線キーボードが1:1のペアになっているため、他のドングル・キーボードの組み合わせでは使えないので注意しましょう。

オークションやフリマなどで「USBドングルがないためジャンク」というキーボードを見かけますが、ドングルは製品ごとに1:1なので同じモデルでも使い回しが出来ない点に注意しましょう。

専用方式は現在はほとんどない

かつては家庭用ゲーム機器などにあった専用無線式(ドングルがなく、本体に無線が設定されているタイプ)ですが、ここ数年で家庭用ゲーム機もほとんどがBluetooth接続に移行したため、現在はほとんど見られません。

どの方式がベストか?

汎用性が高いのはBluetooth

キーボードだけでなく、マウス、イヤフォン、ゲームコントローラーなど様々なデバイスと接続できるBluetoothは、いろんな機器とペア接続できるため汎用性が高く、スマホやPCなどの環境が変わっても長く使えるのが最大のメリット。

Bluetoothはここ10年くらいで近距離無線接続規格として確固たる地位を気づいているので、相当新しい技術が生まれない限り、今後もBluetoothが基本となるでしょう。

ただし、Bluetootは汎用性が高い分、機器によってはうまくペアが出来なかったり、安定動作しないケースもあるため、この辺り若干のリスクを伴います。

接続の安定性が高いのはUSBドングル(2.4Ghz無線)

汎用性の高いBluetooth方式が普及している中で、USBドングル(2.4Ghz無線)のメリットは応答性の速さ。特にゲームなどの高速キー入力を多用するシーンでは、遅延が発生しづらいUSBドングル(2.4Ghz無線)の強みが出てきます。

また、ドングルと1:1で接続エラーなどもほぼ発生せず、ドライバも汎用のものが確実に使えるので、広く、ストレスが少なく使える無線方式です。

ただし、USBポートが必要なため、スマホやタブレットで使えなかったり、USB type CしかないノートPCだとハブが必要だったりと、使える環境をやや選ぶタイプです。

それぞれのタイプのメリットとデメリット

最後に、それぞれのメリットとデメリットを比較してみましょう。

無線方式 メリット デメリット
Bluetooth 接続できる機器が多い
長く使える
ペアが不安定になることがある
相性がある
2.4GHzドングル 圧倒的な安定性
受信側に無線がなくてもOK
ドングルがないと使えない
専用方式 専用機器との接続で安定する 汎用性が圧倒的に低い

キーボードとしてみた時は、Bluetoothがベストですが、業務用などで安定性を求めるのであれば、現在でも2.4GHzドングル無線方式もベストチョイスの一つです。

一方で、専用方式は汎用性が低く現在ではほとんど見かけないため、新しく購入するのは避けた方が良いでしょう。

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