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キーボードのプロファイルとは?

あまり知られていませんが、キーボードのキーキャップには「プロファイル」というキーキャップの規格があります。今回は、キーボードのプロファイルごとの違いや、選び方についてまとめました。

キーキャップの高さ・傾斜の違い

キーボードのプロファイルとは、キーキャップの高さや傾斜の違いのことを指します。

高さや傾斜が違えば、当然ですがタインピングする感覚も大きく違ってくるため、人によって合う・合わないがあります。

プロファイルは細かく分けると様々ですが、大きく分けると二つに別れます。

スカルプチャードプロファイル

キーキャップの高さがキーボードの行ごとに異なるタイプを「スカルプチャードプロファイル」と呼びます。

定番のCherry社の「Cherryプロファイル」や、一般的に使われている「OEMプロファイル」など複数種類があります。

  • Cherryプロファイル
  • OEMプロファイル
  • SAプロファイル
  • MDAプロファイル
  • KATプロファイル
  • Cubicプロファイル

各プロファイルの大きな違いは高さですが、それ以外にはキーキャップの傾斜と凹み具合など、細かな違いがあります。

フラットプロファイル

各行の高さが違うスカルプチャードプロファイルに対して、全ての行の高さが同じタイプを「フラットプロファイル」と呼びます。

キーボードの筐体がフラットな場合は良いですが、キーボード自体が傾斜している場合は、手元から遠い行ほど角度がついてしまうため、人によっては使いづらい、キーが遠い、キーが引っ掛かると感じる場合があるでしょう。

  • DSAプロファイル
  • XDAプロファイル
  • ADAプロファイル
  • NPプロファイル/PGプロファイル

ロープロファイルとは?

キーキャップの高さが低いタイプを「ロープロファイル」と呼びます。本記事のトップ画像は、DELLのロープロファイル・キーボード「ALIENWARE ロープロファイル RGBメカニカル ゲーミング キーボード」です。メカニカルキーボードを知っている方は一目でわかるかと思いますが、明らかにキーキャップが低くなっています。

ロープロファイル・キーボードは、具体的にこの高さという規定は無いようですが、10年くらい前のノートPCのキーボードのような、高さ5mm程度のキーキャップを採用していることが多くなります。

キーキャップの高さが低いため、キーボード全体の高さが低くなるだけでなく、行ごとの段差が少なくなるのも特徴です。

最近はメーカーキーボードでもプロファイルが選択可能に

ここ数年でeスポーツなどのゲーミング分野が盛り上がっているため、各社ともにキーボードにも力を入れています。

その影響もあってか、大手メーカーのゲーミングキーボードでも、プロファイルごとに製品をラインアップする傾向が多くなってきているため、完成品でもプロファイルを選択できる機会が増えてきています。

意外と深い「キープロファイル沼」

どのプロファイルを採用しているかは、キーボードメーカーの設計思想によって異なります。基本的にはOEMプロファイルを採用することが多いようですが、キーボードを使い込むような方、キーボードを自作するような方は、こだわりがどんどん出てきて「キープロファイル沼」にハマってしまう方も多いのだとか。

キーキャップ自体は数千円で手に入ることもあって、キーボード本体はお気に入りの製品のものを使って、キーキャップだけ自分にあったものを探すという形が多いでしょう。

キーボードのタイピングの感覚は、スイッチの違いやキーキャップのサイズの違いも大きいですが、意外と大きいのが高さ・傾斜(要はプロファイル)とキャップの素材です。

自分にあったものが見つかるとタイピングが楽になったり楽しくなったりしますが、くれぐれも沼にハマりすぎないようにお気をつけください。

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