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キーボードのサイズの種類・タイプとそれぞれのメリット・デメリット

キーボードにこだわると、いろんなキーボードのサイズがあることに気づきます。今回は、キーボードサイズの種類と、それぞれのメリットデメリットをまとめました。

主なキーボードのサイズ

フルサイズ・キーボード(100キー以上)

昔からあるキーボードの定番です。当記事のトップ画像では、左上の黒いキーボードがフルサイズ・キーボードです。

  1. QWERTYと呼ばれる文字を打つエリア
  2. 矢印キー、DELキーなどの特殊キーエリア
  3. テンキー(数字キー)エリア

の3つのブロックで構成されていて、どんな作業にも適用できる汎用的なレイアウトです。

一方で、どうしても横幅が広がってしまうため、マウスと一緒に操作する際には、マウスが大きく右側に出てしまい、肩幅とのバランスが悪くなってしまうデメリットもあります。

この辺りのフルサイズ・キーボードのデメリットを解消しようと考えられたのが、これから紹介するキーボードたちです。

テンキーレス・キーボード(90キー前後)

フルキーボードからテンキーを省いたキーボードです。当記事のトップ画像では、下段・左のキーボードがテンキーレス・キーボードです。

テンキーレス・キーボードには

  1. 矢印キー、DELキーなどが独立したモデル
  2. メインキーに、矢印キー・一体レイアウトモデル

の2種類があります。

独立したモデルはデスクトップ向けのキーボードに多く採用されていて、一体レイアウトモデルはノートPCの標準的なレイアウトです。

どちらが良いかは好みにもよりますが、ファンクションなど右シフト下のキーを頻繁に使うのであれば独立式の方が使い勝手が良いですが、それ以外の方は一体レイアウトで問題ないでしょう。

特に、ノートPCとデスクトップを併用する方は、デスクトップのキーボードも一体レイアウトタイプしておくと、ノートPCを使う時にキー操作に違和感がなくなります。

60%キーボード(61キー)

テンキーレスから矢印キーなどをさらに省いた省スペースサイズが60%キーボードです。フルサイズ・キーボードと比較してキー数が60%ほどに省略されているため、このように呼ばれます。当記事のトップ画像では、下段・右のキーボードです。

60%キーボードは、テンキーレス・キーボードよりも横幅がさらに短いため、デスクがスッキリするほか、キーボード自体が小さくなるので、モバイル用途に選ばれることもあります。

矢印キーの他に、チルダキーなどがない製品が多いですが、この辺りはファンクションキーやショートカットで補完して使う形になるため、通常のキーボードよりも変な癖がつきやすいのがデメリットです。

また、60%キーボードはFPSゲーム界隈やプログラミング界隈でも人気急上昇中のキーボードサイズでもあります。

FPSゲームでは矢印キーは基本的には使わないため、矢印キーの分マウスを左に置けるため、マウスとキーボードが肩幅に合うというメリットがあります。

また、プログラミングでは、移動やコピーなどをVIM方式やEmacs方式など、「マウスを使わないでキーボードで全てを完結させる」方が多いため、無駄なキーが少ない60%キーボードは最適です。

40%キーボード(47キー)

60%キーボードから際にキー数を減らしたのが「超省スペースサイズ」なのが40%キーボードです。当記事のトップ画像では、上段・右のキーボードが40%キーボードです。

100キー以上あるフルサイズ・キーボードと比較して40%ほどまでキー数が減るため、40%キーボードと呼ばれます。

ここまでキー数が減ってしまうと、流石に通常のタイピングでキーが不足してしまうため、記号などは基本的にファンクションキーと組み合わせてショートカット的に使うことになります。

キー数が少なく、キーサイズを維持したまま省スペース化できるのが最大のメリットの40%キーボードですが、キーレイアウトが特殊すぎるため、一度慣れてしまうと一般的なキーボードレイアウトには戻れないくらい、強烈なクセがついてしまうのがデメリットです。

主なキーボードのサイズを比較

ここでは、それぞれのサイズを比較してみましょう。

サイズ キー数 メリット デメリット
フルキー 100キー以上 全てを網羅できる
選択肢が広い
横幅が広い
テンキーレス 90キー前後 やや省スペース 数字の入力がしづらい
60%キーボード 61キー 省スペース
モバイルしやすい
記号などの入力が特殊
やや変な癖がつく
40%キーボード 47キー 超省スペース
モバイルしやすい
記号などの入力が特殊
確実に変な癖がつく

究極的には、「キー入力の快適さを取るか」「スペースの快適さを取るか」の2択と言っても良いでしょう。

キーを減らせば省スペースで肩幅を狭く使えるため姿勢的には使いやすいですが、キー入力は省スペースを極めるほど特殊になってしまいます。

一方で、フルサイズ・キーボードのように、使えるキーが多いということは、いろんなシーンに対応できるということですから汎用性が高くなりますが、マウスが肩幅よりもだいぶ右に出てしまうため、姿勢的には辛くなってしまします。

どちらを選ぶかは、好みや自分に合う・合わないがあるので、安いものキーボードで試してみるのがベストでしょう。

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