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メカニカルキーボードを買ったら掃除を習慣化しよう

スイッチの入力耐性回数は非常に高いメカニカルスイッチ。しかし、スイッチが故にゴミに弱いという特徴もあります。今回は、メカニカルキーボードをしっかり掃除して長く使うためのコツをまとめました。

入力耐久回数が高いメカニカルスイッチもゴミには弱い

メカニカルキーボードで採用されているメカニカルスイッチは、3,000万回などの高い入力耐久回数を誇ります。普通に使っている分には、数年は故障しないくらいのスイッチです。

しかし、それはあくまで「スイッチの状態が工場出荷時と同じ条件」であることが前提となります。 工場出荷時と実際にキーボードを使う環境の大きな違いは「ゴミの混入」です。

クリーンルームで使っていない限り、キーボードにはどうしても埃や髪の毛などのゴミが混入します。こうしたゴミは、メカニカルスイッチの不具合を誘発し、チャタリングなどの原因になります。

メカニカルキーボードの掃除の仕方

メカニカルキーボードの掃除の仕方は、大きく分けて3つあります。

  1. エアダスターで「吐き出す」
  2. 掃除機で「吸い取る」
  3. スライムで「絡め取る」

エアダスターで「吐き出す」

メジャーな方法はエアダスターを使った「ゴミの吐き出し」です。

この方法は強力な風圧で埃や髪の毛をスイッチの外に押し出すため、大きなゴミを除去するのに最適です。しかも、キーキャップを取り外さないでも清掃ができるため非常に手軽です。

一方で、細かい埃などはスイッチの中に押し出してしまう可能性もあるため、必ずしもメカニカルスイッチに最適とは言えません。

掃除機で「吸い取る」

次にメジャーなのが掃除機で吸い取る方法。

通常の掃除機ではきちんと吸い取れないことが多いですが、サイクロン掃除機などの吸引力が高い掃除機を使うと、埃などもしっかり吸い取ることが出来ます。この方法の良い点は、スイッチの中に細かいゴミを押し出さないこと。埃などがスイッチ内部に押し出すのを防ぐことが出来ます。

ただ、しっかりとゴミを吸い取るにはキーキャップを全て取り外す必要があるため、手間がかかるというのがデメリットでしょう。

スライムで「絡め取る」

PC用品の清掃でよく使われるのが清掃用のスライムゼリー。

グニャグニャと変形するスライムをキーキャップの隙間から押し込むことで、ゴミを吸着させる清掃方法です。

この方法の良いところは、スイッチに与える影響がほぼ0であること。あくまでスイッチの隙間のゴミを吸着させるので、エアダスターのように押し出すこともないですし、掃除機のようにキーキャップを外さずに清掃が出来ます。

ただし、キーキャップを外さないでスライムを使う場合は、キーキャップの隙間のところしか清掃が出来ないため、清掃効果はあまり高くありません。

3つの方法を組み合わせて効果的にキーボードを清掃しよう

ここまで3つの清掃方法をご紹介してきましたが、どれも一長一短があります。ですので、シーンごとに使い分けをして清掃をするのが良いでしょう。

日々のちょっとした清掃ならスライムでさっとゴミを取るのが便利。ただ、これだとゴミが取りきれないことがあるので、エアダスターでキーキャップの隙間からゴミを吐き出しましょう。これらは1週間に一度程度やることで、メカニカルスイッチの不具合を防ぐことが出来ます。

数ヶ月に一回は、全てのキーキャップを取り外して、サイクロン掃除機などで徹底的にゴミを吸引しましょう。

キーボードの清掃は面倒な作業ですが、日々の積み重ねがメカニカルキーボードを長く使うための秘訣でもあるので、「週末に行う」「毎日の仕事終わりに行う」など習慣化をして、大事なメカニカルキーボードをしっかりとメンテナンスしてあげましょう。

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