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シザースイッチとは?バタフライキーボードとの違いは?

Appleのキーボードで採用されたことで注目されたシザースイッチ。Apple独自の機構であるバタフライキーボードとの違いを解説します。

シザースイッチとは?

キーボードのシザースイッチは、その名(シザー = ハサミ)通り、キーを支える仕組み(リンク機構)がハサミのようになっているスイッチです。

Appleの最新のMacBookシリーズはシザースイッチを採用したキーボードになっていますが、日本ではブラザー工業が「シザース式」として特許を取得しているスイッチ構造です。

バタフライキーボードとは?

「信じられないくらい薄い」という売り込みで2015年のMacBookシリーズから採用されたのがAppleのバタフライキーボード。スイッチを横から見ると蝶のような形になっていることから「バタフライ」と呼ぶようです。

特徴としては薄いのにしっかりと打鍵感があり、キーキャップの端を押してもしっかりとスイッチ全体が押されるようになっている点。

薄型化が進むノートPCでどうしても弊害となるキーボードの高さを解決する画期的なスイッチでしたが、

  1. タイピング感が従来のキーボードと異なる
  2. チャタリングが発生しやすい
  3. 1つのキーが故障したとしてもベースプレート全体の交換が必要

ということで、ユーザーからの不満が多く出たため、現在では「問題の多い意欲作」という声もあります。

2021年には新しいMacBook Airシリーズから、シザースイッチ式に切り替わっています。

従来のキーボードスイッチとの違い

シザースイッチとパンタグラフの違い

シザースイッチは、一見するキーボードでメジャーなパンタグラフ式に近いですが、パンタグラフ式のリンク機構は直線的にクロスするのに対して、シザー式はハサミのようにくの字になったパーツを組み合わせたリンク機構になっています。

これによりスイッチがクロスする高さが低くすることができるため、薄型ノートPCなどのパンタグラフ式よりももっとキーボードを薄くしたい場合に最適となります。

シザースイッチとバタフライキーボードの違い

共にAppleのノートPCシリーズ・MacBookシリーズで採用されるキースイッチです。

  1. パンタグラフ式の弱点を解決した「バタフライキーボード」
  2. バタフライキーボードの不具合を解消した「シザー式キーボード」

という流れで採用されており、現在のMacBookシリーズで採用される最新のシザー式キーボードは、「バタフライキーボードのように薄いが、バタフライキーボードのデメリットを解消させた」キーボードとなっていると考えて良いでしょう。

かつてはキーボード単体での交換ができたAppleのノートPCシリーズでしたが、現在はメーカー修理でしか交換できないため、不具合が出にくいという最低限の条件をクリアしつつ、薄型化したというのは、言葉以上に大変な作業だったと想像できます。

シザースイッチとバタフライキーボード、どちらが良い?

現行モデルがシザースイッチになっている以上、これからMacBookシリーズを買うのであれば、シザーキーボード採用モデルを買うのがベストです。

ただし、バタフライキーボード自体が悪いというわけではなく、不具合が出ず、独自のキータッチに慣れれば素晴らしいキーボードであることには変わりません。

また、Appleはバタフライキーボードで不具合が出た場合、新品であろうと中古であろうと無償修理を実施しているため、今からバタフライキーボード搭載MacBookを購入したとしても安心して使うことが出来ます。

MacBook、MacBook Air、MacBook Pro キーボード修理プログラム | Apple

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