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キーボードの「QWERTY」とは何か?選ぶ際の注意ポイント

キーボードを探しているとたまに説明文にある「QWERTY」という単語。「QWERTY」とは何か、キーボードを選ぶ・使う際に「QWERTY」がどのように影響するのかをまとめました。

「QWERTY」はキーレイアウトの名称

QWERTYとは、キーボードの英字キーのうち左上の横一列の最初が「Q」「W」「E」「R」「T」「Y」で始まるキーレイアウトのことです。日本で発売されているキーボードのほとんどはQWERTYキーボードですし、スマホなどのタッチキーボードも、フリック入力を含めたテンキー入力以外はQWERTYです。

QWERTYは英語圏だけで使われるレイアウトではなく、世界中のキーレイアウトはQWERTYが基本です。ただ、フランス語圏では「AZERTY配列」、ドイツ語圏・チェコ語圏では「QWERTZ配列」もあります。

海外製キーボードを買う際は「QWERTY」をチェックしよう

日本で流通しているキーボードはほとんどがQWERTYキーボードですが、海外サイトでキーボードを買う場合、一部AZERTY配列やQWERTZ配列のものが販売されていることがあります。

特に注意したいのがQWERTZ配列で、QWERTY配列とは「Y」と「Z」が違うだけなので、見た目で気づかないことがあります。

一見するとUS配列に見えるQWERTZ配列キーボード

上の画像は一見すると、US配列のキーボードに見えますが、よく見てみると「T」の右が「Z」なのでQWERTZ配列です。

メーカー純正キーボードの修理パーツを探していると、海外サイトでQWERTZ配列の交換パーツが販売されていたりしますので、間違いないようにしましょう。

QWERTY以外のキーボードを使っても問題ない?

キーボードのレイアウトは、キーボード側は「キー文字」という物理的なマークがありますが、入力を受け付けるPCやスマホなどのデバイス側では、そのキーボードがどういうレイアウトなのかを判定出来ません。キーレイアウトからキーマッピング(キーの割り当て)を決めています。

たまに、「@キーの場所がおかしい」「一部のキーがずれて入力される」という現象が起こるのは、OS側がキーボードのレイアウトを誤って認識してしまっているのが原因です。

ですので、OS側の設定次第で、QWERTY配列のキーボードをQWERTZ配列して使うこともできますし、英語レイアウトのキーボードを日本語レイアウトとして使うことも出来てしまいます。

その意味では、間違ってQWERTYではないレイアウトのキーボードを買ってしまったとしても、OS側でQWERTYと認識させれば、QWERTYキーボードとして使うことが出来ます。もちろん、キー文字と入力キーが一部違ってしまうというデメリットはあります。

また、キーボードのキーマッピングを変更する設定やアプリを使えば、かなり自由にキーの入れ替えが出来ます。

QWERTYも大事だけど、全体のキーレイアウトをチェックしよう

現在発売されているほとんどのキーボードはQWERTY配列ですので、基本的にはQWERTYではない場合は販売ページにそのように記載があります。

QWERTYはあくまでメインキーのレイアウトなので、そこまで大きな違いがないし、万が一おかしくてもキーマッピングで修正が出来ますが、全体のキーレイアウトはタイピング全体に影響します。

例えば、最近中華系キーボードで流行となっている「エンターキーの右側にページ移動キー」があるレイアウトや、60キーなどのコンパクトキーボードの特殊レイアウトです。

キーボードのレイアウトは、メーカーが独自色を出すところでもあるので、メインのキー(CTRL、ALT、SHIFTなど)が使いやすいところにあるか、必要なキーが省略されていないかをチェックするのも非常に大事です。

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