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実は奥が深い。キーキャップとキーボードサイズ

キーボードにこだわり出すと、意外と奥が深いことに気付くのが「キーキャップとキーボードのサイズ」です。小さくすぎても大きすぎても使いづらくなるけど、自分の身体にあったキーボードを見つけるとタイピング圧倒的に楽になります。

キーキャップが小さいキーボードの特徴

可動域が狭くなる

当たり前のことですが、キーキャップのサイズが小さくなると、キーボード全体の幅だけでなく、キータイピングした時の可動域が小さくなります。簡単にいえば、隣のキーが近くなると言うことです。

モバイルノートPCのキーボードや、折り畳み式キーボードなどがこのパターンです。

キーキャップサイズが小さいと可動域が狭く指が疲れにくいと言うメリットもありますが、体のサイズが大きく肩幅が広い人にとっては、狭苦しくて打ちづらいと感じることもあるでしょう。本記事のトップ画像の「手のひらキーボード」のように、小さすぎると逆に疲れるケースもあります。

また、狭いキーレイアウトに慣れないとミスタイピングが増えるというデメリットもあります。

キーボードサイズが小さい

狭い筐体の中に必要なキーを埋め込もうとすると、どうしてもキーキャップのサイズを小さくするか、キーを減らすしかありません。

あまりキーを減らしてしまうと、キーボードとしての機能が損なわれてしまうため、小さいキーボードでは、キーキャップサイズを小さくすることで対処するのが一般的です。

小さくなることの弊害もあって、ノートPCの日本語配列キーボードによくあるのが「エンターキー」がかなり強引に小さくなるケース。これは意外と厄介で、エンターキーは頻繁に使うので、慣れるまで隣のキーを頻繁に押してしまいストレスになります。

キーキャップが大きいキーボードの特徴

本体サイズが横に広い

キーキャップサイズが大きいと言うことは、それだけ横幅を使うと言うことですから、必然的にキーボードの横幅も大きくなります。

文章などがメインの方は、キーキャップサイズが大きくなる分ミスタイプが減って使いやすく感じるでしょう。感覚的に余裕を持ってタイピングできるイメージです。

特に日常的にたくさんの文字数をタイピングする人にとっては、ミスタイプの量は仕事や作業の品質に直結しますので、キーボードを買い換えるメリットにもなります。

一方で、経理の方など数字をよく使うが好むテンキー付きのフルキーボードの場合、横幅が広いキーボードはマウスの位置が大きく右に出るため使いづらく感じます。姿勢的にも右肩がグッと右に突き出る姿勢になるので、肩こりなどの原因にもなります。

キーに奥行きが出る

キーキャップが大きいと、横だけでなく縦にも長くなります。つまり、タイピングする人から見ると、数字列やファンクション列が遠くなることになります。

指が長い人や数字キーをあまり使わない人には小さな差かもしれませんが、指が短い、手が小さい人にとっては、指の可動域を奥に広がるのは意外とストレスです。

キーキャップは大きい・小さい、どちらが良い?

「キーサイズは大きい方が良いのか、小さい方が良いのか?」と言う問いに対する、明確な正解はありません。

人によって手、指のサイズが違うだけでなく、同じ体型の人でも使い方や筋肉の使い方、運指の癖などによってタイピングの感覚は全く異なってきます。

考え方としては、運指が疲れないサイズのキーボードを選ぶのが良いでしょう。運指が疲れないサイズは、なるべく手の内側を動かさずにタイピングできるキーボードです。

確認方法としては、キーボードのセンターポジション(左手の人差し指をFに、右手の人差し指をJにおく)においた時に、「手の位置を動かさずに上から二段目のキー(Qの列)に届くか」「小指で一番端のキーをタイピング出来るか?」が目安です。

また、人によっては、小指でのタインピングが苦手、薬指がうまく使えないなど癖があるので、実際にタイピングをしてみて、運指に無理がないか、苦しくないかなどをチェックして決めましょう。

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